ファイヤーウォール外マシンからのWinSCP3を使った
ファイル転送方法(Windowsからの利用)

金研外のネットワークから、ファイアウォールを越えて所内ネットワークのマシンに
ファイル転送を行う場合、直接FTPすることはできません。
この場合はSSH(Secure SHell)のポートフォワード機能とWinSCP3という
ファイル転送ソフトを使用することで可能です。

WinSCP3は、SSH機能を持ったサーバーへSCP(Secure Copy Protocol)プロトコルを使い、
データを暗号化して安全にファイル転送できるフリーソフトウェアです。
ポートフォワードをするために、PortForwarderなどのポートフォワーディング機能を持った
ソフトウェアを併用します。

ここでは、

・目的のサーバにSSHでアクセスする権利がある
・金研のssh認証サーバに公開鍵の登録が完了している
・PortForwarderは既にインストールしてある

ことを前提に説明しますが、公開鍵の登録とPortForwarderの インストール等に関しては

「SSHのポートフォワードを使ったメールサーバーへの
 アクセス方法について WindowsXP+PortFowarder編」

をご覧ください。なお、PortFowardr1.1.1は以下のURLからダウンロードできます。
(公開鍵がSSH1用のため、PortFowardr2.x.xでは上手く接続できません)

http://www.fuji-climb.org/pf/download.html

1.WinSCP3のダウンロード

WinSCP3は以下のURLの説明を読み、ダウンロードしてください。

http://winscp.net/eng/docs/lang:jp
image002.jpg

2.WinSCP3のインストール

ダウンロードしたフォルダを開き、入手したファイルを実行します。
インストール先を指定し(デフォルトのままでも構いません)、
スタートメニューに登録するときはチェックを入れて「OK」をクリックします。

日本語化されていないバージョンのWinSCP3を使用する場合、
(最新版のWinSCP3は日本語化されていないと思います)

http://www.geocities.jp/winscp_jp/

を参考に、翻訳ファイルのページから日本語ファイルを入手して設置することで
メニューなどを日本語化するとができます。

3.WinSCP3によるファイル転送

ここではポートフォワーディングにPortForwarder1.1.1を利用するものとして説明します。
Portforwarder1.1.1を使用する場合のconfig.txtは、以下のように設定して保存します。
以下の例では接続マシンはSSHサーバーであるssh.imr.tohoku.ac.jpとしていますが 実際は使用したいサーバの名前やportを指定します。
また、portの8022は一例ですので、他の設定と重複しないようにしてください。
Userのところはsampleとなっていますが、ここには実際に利用する方のユーザー名を入れてください。 image016.jpg

PortForwarderを起動します。
image018.gif

Config file: の所はconfig.txtのある場所を指定して
「Connect」をクリックします。
image020.jpg

最初の接続時に以下のようなメッセージが出ますが、
「はい」を選択すると次回からは出ません。
image022.jpg

公開鍵のパスフレーズを入力して、「OK」クリックします。
image024.jpg

以下のように「Status: Connected」となったら、
PortForwarderの準備ができましたので、
この状態にしておきます。
image026.jpg

次に「スタート」->「プログラム」->「WinSCP3」をクリックするなどして
WinSCP3を起動します。
起動するとWinSCP3のセッション設定のログイン画面が出ます。
入力項目に以下のように記述します。
ホスト名の項目には、localhostと記述します。
ポート番号には、config.txtで記述したポート番号を記述します。
(この場合の8022は、portfowaderで設定したssh.imr.tohoku.ac.jp:22へ接続を意味します)
ユーザ名およびパスワードの項目には接続先のユーザ名及びパスワードを指定します。
毎回この設定でログインする場合は、セッション情報を保存するため、
画面左側にあるStored sessionsを押します。
image028.jpg

すると以下の画面になりますので、「保存」をクリックします。
image030.jpg

保存するセッションにわかりやすい名前を付けて、
「OK」ボタンをクリックします。
image032.jpg

ログイン画面で接続セッション名を選択して、
「ログイン」ボタンをクリックしてホストへ接続します。
image034.jpg

ホストへの接続状況が表示されます。
image036.jpg

image038.jpg

image040.jpg

image042.jpg

最初の接続時に以下のようなメッセージが出ますが、
「はい」を選択すると次回からは出ません。
image044.jpg

ログインが完了すると下のWinSCP画面になり、左側にローカルホスト、
右側にリモートホストのファイル一覧がGUI画面で表示され、
ファイル転送が可能になります。
image046.jpg

・接続直後は“F7 ディレクトリの作成”と“F10 切断”操作ボタン以外が
 グレーアウトしています。
・操作を行いたいファイルまたはディレクトリを選択します。
 (選択すると破線で囲まれた状態になりグレーアウトしていた操作ボタンが利用可能になります)
・ウィンドウ下部にあるボタンもしくは対応するファンクションキーを使い、
 実行したい操作を選択し ます。 (ファイルを選択して“F5 コピー”など)
・作業が終了したら、“F10 切断”で WinSCP3 を終了します。

WinSCP3の終了は、“F10 切断”を選択して、
次の確認画面で「OK」ボタンを押します。
image048.jpg

PortFowarderの終了は、[Exit]ボタンを押します。
image050.jpg

さらに確認画面が出るので[はい]ボタンを押して
PortFowarderを終了します。
image052.jpg

以上です。

(2005年11月作成:ネットワーク担当)